理想と現実の間で苦悩する、生徒思いの新米教師
美船 汐里（みふね しおり）

聖リリウム学園の卒業生で、教師歴2年の新米。
人当たりが良く、生徒たちからは友人のように慕われているが、本人は「教師としての威厳が不足しているのでは」と気にしている。
自身が学生時代、恩師と仰ぐ教師に救われた経験から、生徒の心に寄り添う指導を心がけている。
それが学園長の打ち出す“自主自立”を重んじる方針と相反してしまい、思い悩むことが多い。

「獅堂先生みたいな立派な先生になれるよう、頑張ります！」

教育者の仮面を被った、異端にして鬼才の女街
朱鷺野 依子（ときの よりこ）

聖リリウム学園の現学園長。
少子化から経営的に行き詰まっていた学園に赴任し、見事に立て直した手腕の持ち主。
学園の校是に則り、生徒の自主自立を重んじている。
穏やかで柔和な性格ながら、自分の教育方針には信念を持っており、生徒だけでなく教師陣からも尊敬の目で見られている。

その正体は、かつて”羊飼い”と呼ばれた手練れの女街。
今は、独自に開発した調教プログラム-SHEEP―の完成に心血を注いでいる。
その目的のため、学園の生徒達を実験台として、様々なデータの収集をしている。

「貴方のような何の役にも立たない生徒にも、使い道はあるわ。そう･･････実験台としてね」

白百合寮に君臨するワガママな女王
白洲 江里華（しらす えりか）

地位や血筋、財力など社会的ステータスに重きを置く“白百合寮”の寮長。
西洋人形のように整った顔立ちの、華やかなルックスの持ち主。
しかし、中身は自己中心的で独善的。自分勝手で横暴な暴君気質。
実家が金持ちかどうかが江里華の尺度であり、貧乏人は当然のように見下し、 気に入らない者は教師であろうと取り巻きを従えて学園から追放しようとする。
父親が学園に多額な寄付金を収めているため、学園側も半ば放置している状態。

「ちょっと！ 貧乏臭いわね、近寄らないでくれる？」

学業以外を無価値と断ずる英才
雪村 沙月（ゆきむら さつき）

学業及びその成績を強く重視する“青百合寮”の寮長。
入学以来、教科単位でも総合でも学年一位をキープし続けている才女。
教師の些細なミスも見逃さず、鋭く指摘することもしばしば。勉強以外のことに興味がなく、恋愛や性的行為などを不要と断言して憚らない。
その価値観を寮生にも強要しており、青百合寮内では一切の娯楽を禁止していることから「氷の淑女」と揶揄されているが、病気の弟のために医者になることを志す優しい姉の側面も持っている。

「勉強する気がないのなら、青百合寮を退寮してください」

勝利こそ正義の絶対王者
伊吹 あかね（いぶき あかね）

スポーツの成績に徹底してこだわる“紅百合寮”の寮長。
多種多様な競技でトップレベルの成績を叩き出す万能選手。勝たなければ意味がないという勝利至上主義者。
そのための努力を惜しむ(練習を嫌がる)人間を毛嫌いしており、寮生たちにもハードな練習を課している。
指導と称して暴力を振るうこともあるため、寮生からは不満の声が上がることも。

「負け犬に用はねぇ。勝つ気がないんだったら今すぐ失せろ！」

殺伐とした紅百合寮の良心
鈴谷 梨子（すずや りこ）

紅百合寮の寮長・伊吹あかねの幼馴染で、副寮長を務める。
あかねとは競技は違えど良きライバルであり親友。しかし梨子は一年生の時に、持病のため競技を続けることを断念。
以後はマネージャーとして紅百合寮で貢献する道を選んでいる。
昔からの付き合いもあり、あかねに正面から意見を言える貴重な存在。
あかねの課す過剰な特訓で疲弊した寮生たちにとって、マネージャーとして優しく献身的に支えてくれる梨子は、心の癒やしでもある。

「も〜、あかねちゃんったら。しょうがないんだから」

芸能科で燦然と輝くNo.1アイドル
甘木 百花（あまぎ ももか）

新設された芸能科の生徒のための寮“姫百合寮”の寮長。
新曲も瞬く間に1億PVを叩き出す、Top of Topのアイドル。
圧倒的なカリスマを誇る存在だが、気さくで飾らない性格でファンサービスにも気軽に応じるため、人気に拍車をかけている。
アイドルとして多忙であり、学園内で会える機会は少ないが、百花を目当てに姫百合に入寮する生徒も多い。
一方で、本当は性格が悪いというネットの噂も……。

「先生も、気軽にMOMOちゃんって呼んでくださいっ☆」

西紀から派遣されてきたお目付け役
久我 燐（くが りん）

教師として派遣された主人公・獅堂の動向を、西紀が把握するための監視係。
普段は一生徒として学園に在籍し、生徒の中に上手く溶け込んでいる。
飄々とした人懐っこい性格で、誰とでも友達になれるほどコミュ力が高い。
女性ながらに女街であり、その道では既に立派なプロである。 獅堂の腕前に惚れ込み弟子入りを志願する。

「優秀な弟子でしょ？ もーっと褒めてくれても良いですよ♪」